次世代型ギタリストのSHAMです。
本記事は2014年にメルマガ読者向けに配信した内容の掲載になります。
- BLACKSTARのHT-1R COMBOの購入検討されている方
- 自宅練習用の小型チューブ(真空管)アンプを探している方
- 少しでも安く、良質な練習用チューブアンプが欲しいと思っている方
にとって、有益かと思いますのでブログにも掲載しますね。
Contents
自宅練習用の小型チューブアンプを買った。
先日、練習用のアンプを買いました。
これです
ここ10数年、日本では小型チューブアンプの需要が高まってるようで、安価な小出力のチューブアンプが本当に増えました。
今まで、自宅練習用にはVOXのPathfinder10を使っていましたが、やはり家でもチューブアンプで弾きたいという思いから、BLACKSTARのHT-1Rを買ってみました。
BLACKSTAR HT-1R COMBOを選んだ一番の理由
それは、安かったから(笑)。そして、これが良いとなれば、ブログやメルマガの読者さんにもフィードバックできると思ったからです。
現役プロがBLACKSTAR HT-1R COMBOを1〜2時間弾いてみた率直な印象
①外観はそんなに安っぽい感じはしない。
合皮でしょうが、革張りで結構しっかりした印象です。
②EQはツマミ1つだが、高域から低域までが相対的に変化する様で、どのポジションでも結構良い音が出る。
細かい音の作り込みは出来ませんが、直感的にサウンド調整が出来るのはとても良いと感じました。
アンプ側がこういう仕様だと、ギター本体の鳴りを無視した音にはならないので、ギター初心者の方にとっても良いと思います。
③ドライブチャンネルのゲインを上げるとかなり歪む。
歪みのキャラとしては独特だが、強いて言うならメサブギー系といった感じかなと。少なくともマーシャル系のガツンとしたアタック感とは全く違う、柔らかめの歪みです。
④クリーンチャンネルではどクリーンからクランチまでのサウンドメイクが出来る。
HT-1Rはクリーンとドライブの2チャンネル構成のアンプ(フットスイッチでの切り替えなどは不可)なのですが、クリーンがなかなか良いです。
歪みのないどクリーンなサウンドから、チューブアンプらしいクランチサウンドまで、ゲインとボリュームの2ボリューム仕様によって自在に作り出せます。
⑤サウンドキャラクターとしては極めて現代的。
HT-1Rはヴィンテージ系の枯れた音や、味わい深い感じの音は出ません。
スタジオミュージシャン系や、海外テクニカル系、最近のラウドロック等の音が好きな人にはベストマッチなアンプかと思います。(購入の際は必ず楽器店で試して見てくださいね!)
⑥割とどんなギターをつないでも、このアンプの音になる。
ボリュームに対する追従性など、入力された音に対する追従性はイマイチですね…
もちろんシングルコイルとハムバッカーの違いくらいはちゃんと出ますが、細かな材の違いやピッキングのタッチに対する追従性みたいなのはあまり期待しないほうがいいかもです。
とはいえ、初心者〜中級者くらいのギタリストにとっては、むしろ弾きやすい音でプラスに捉えることもできると思います。
⑦スピーカーをエミュレートしたヘッドホンアウトの音が良くてびっくり。
HT-1Rにはヘッドホンアウトと兼用で、スピーカーシミュレーター付きのラインアウトが付いています。
サウンドキャラクターとしては、SM57でセンターど真ん中を狙ったようなダイレクト感のある音です。
DAWを使った自宅レコーディングでも、十分使えるクオリティだと思いますよ。
⑧思ったよりもローノイズ。
ゲインを上げればもちろんノイズが出ますが、十分許容範囲でした。
まとめ
BLACKSTARのHT-1RCOMBO、個人的には、かなり良い投資だと感じています。
サウンドは好みがあれど、アンプ単体の歪みでもポップスからロックまで幅広くカバーできるキャパシティがあります。クリーンが綺麗に出てくれるので、いわゆるペダルプラットフォームなアンプとしてエフェクターで歪ませたり、ブーストさせる事でかなりのバリエーションを持たせる事も出来るでしょう。
ヘッドホンアウトの音も全然実用レベルで驚きました。
普段はライン直結で録音しプラグインのアンプシミュレーターで音を作る事が多いですが、音のバリエーションとして十分アリな選択肢ですね。
自宅でアンプを鳴らせない方は多いかと思いますが、そんな時にデジタルのアンプシミュレーターで練習するくらいなら、このアンプのヘッドホンアウトの音で練習した方が、正しいピッキングが身に付き易いと思います。
デジタルのアンプシミュレーターは、単体で聞けばリアルで良い音ですが、練習で一番肝心なレスポンスが犠牲になってしまいます。
入力音に対する追従性はいまいちと書きましたが、それでもやはりチューブアンプ特有のレスポンスの良さはありますので、トランジスタアンプやアンプシミュレーター等で練習するのに比べたら、遥かにアドバンテージがあると思います。
僕自身、かなり練習のモチベーションが上がっています(笑)これは本当にオススメ。
ギターは入門用でも良いので、アンプはチューブアンプで練習した方が格段に上手くなりますよ^^
2018年10月16日追記
BLACKSTARのHT-1Rですが、2014年は実売価格25000円前後でしたが、2018年現在は35000円前後に値上がりしています。
となると、2018年現在は1万円の差額でMarshallのDSL1Cが買えてしまいます。1万円の違いをどう考えるか、ですが、音の好みと予算に応じてベストな選択ができるといいですね^^


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